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百度(バイドゥ)とは?
中国国内で一人勝ちしている大手検索エンジン!
百度はGoogleが使えない中国国内で主に使われている、検索エンジンです。
中国ネットユーザーは推定6.8億人いると言われており、そのうちの75%が百度をメインとして使用しているというデータがあります。(パソコンでのシェア数は60.41%、スマホでのシェア数は90.06%となっています。)
世界的に見ても検索エンジンシェアはトップ5に数えられます。
百度以外でトップ5にランクインしているのはパソコンだとGoogle、Yahoo!、bing、YANDEX RUです。スマホになるとYANDEX RUが外れてShenmaがランクインします。
ただ、パソコン・スマホどちらも1位はGoogleとなっていて、その占有率は約90%の独占状態です。
ちなみに百度のパソコンでのシェアは世界第4位ですが、スマホになるとGoogleに次ぐ2位となっています。
これは中国がいかにスマホ大国であるかが分かりますね。
(データ引用元:http://seolaboratory.jp/other/2016080440264.php#p03)
百度がなぜこんなにも中国でうけているのか?
まず、なぜトップ5のユーザー数を誇るのにあまり世界的には知名度がないかというと、百度のユーザーはほぼ中国人であるため、中国国外の認知度はあまりありません。
中国ではインターネットの規制があるため、GoogleやTwitter、Facebook、instaglam、LINEなどは利用できません。
Googleについては検索エンジンだけでなく、メールやドライブなどのそれに伴う付帯サービスも利用できません。
その代わりに中国国内で使える、似たようなサービスがあるので、中国人はそれらを使っています。
VPNというシステムを使えば、規制されているSNSやサービスを使うことは出来ますが、VPNが有料のものが多いうえに使い勝手が悪いため、やはり中国人は国内の類似サービスを利用するのです。
ネット回線も中国国内のものを使うと、そのスピードは断然違います。
SOHUなど、中国に検索エンジンは他にもあります。
しかし、百度には漢字検索には培われてきた技術があること、MP3や動画が検索できること、検索表示や画像表示などが優れていることなど、中国人のニーズに当てはまっていることもあり、現在中国国内ではライバル不在の圧倒的シェアを誇っています。
百度は単なる検索エンジンではない!
百度には検索エンジンの他、様々なグループサイトやアプリがあり、市場マーケティングやクーポンサイト、旅行サイトなどがあります。
サービスは多岐に渡るため、「中国人が中国国内で何かを探すとき」は大体どこかで百度が提供するサービスにヒットする可能性は非常に高いです。
では、百度の数あるサービスの中で、インバウンドの視点で考えたときに役に立つサービスは何でしょうか?
インバウンドでの集客には百度地図アプリ!
百度の提供するサービスの一つに「百度地図」というアプリがあります。
簡単に言うとGoogleマップのようなもので、中国国内では普段、近くにある施設を検索したり、業種別に検索したり出来ます。
自分が今いる場所から目的地までのナビゲート、近くの飲食店やショップの情報などを検索することが出来ます。
そして、本来は中国国内のマップのみの取り扱いでしたが、昨今の日本旅行ブームによる日本情報へのニーズの高まりで、2016年から日本版の地図にも対応し始めました。
百度マップは事前にダウンロードしておけばオフラインでも地図を見ることが出来ます。
これは、ネット環境があまりよくない中国からすると非常に画期的なサービスです。
特にGoogleを使い慣れていない中国人が外国に来たからといって、Googleなどを使いだすことはあまりないでしょうから、もし例えば日本へ旅行に行くとなった場合、中国国内にいる時にほとんどがこのアプリをダウンロードすると考えられます。
慣れない土地に行ったときに道が分かれば心強いですし、なんといっても旅行に行く前から現地の情報を得ることが出来ます。
特に旅行者の場合、土地勘がないため目的地への距離感が分かりません。
その目的地にどの交通機関を使っていくのか、何分かかるのか、などの情報が分かれば旅行のスケジュールを容易に組むことが出来ます。
実は百度地図に情報を載せることが出来る!
インバウンドの集客はやはり日本国内に到着してからではなく、旅行に来る前の段階での情報提供が必須です。
しかしどうやって情報を提供するのか方法が分からない、方法はあるけれど広告となると費用が高くつく、広告を出しても効果がよく見えない・・・など、様々な壁があるかと思います。
確かに、インバウンド市場はまだ成熟していない上に、多種多様な価値観を持つ外国人が対象であるため、「定石」「セオリー」というものは存在しません。
特にまだ外国人の集客に成功していないところだと、高額な費用をつぎ込んで広告するにしてもかなり勇気が必要ですよね。
しかし、百度地図は広告ではなく地図に位置情報やお店のおすすめメニューなどを載せることが出来、中国国内から見てもらうことが出来ます。しかも費用はそれほど高額ではありません。
ご興味があるかたはこちらをご覧ください。
百度地図への登録サービスを開始致しました。
追記:2020年現在、BAIDU地図アプリへの登録サービスは、百度側の事情により停止しております。
申し訳御座いませんが新規で登録をすることができませんのでご了承くださいませ。