中国SNS、Wechat公式アカウントにて発信している記事をご紹介します。
なぜ神戸牛は美味しいのか?神戸牛の魅力
牛肉と言っても、日本には「和牛」という日本独自の牛がいます。
肉専用種で、黒毛和牛・赤毛和牛(褐色和牛)・日本短角種・無色和種の4品種と、これら4種の交雑種のことを和牛と称しています。
日本人の食への探究心は強く、明治時代以前からの日本在来の牛を元に、品種改良を重ねに重ね、美味しい牛肉を作り上げてきました。
但馬牛や神戸牛、近江牛、松坂牛、飛騨牛、佐賀牛などが有名な和牛です。
食用になるまで一般の牛よりも時間がかかることや飼育方法に手が込んでいるため、和牛はその他の牛肉よりも高価です。
その数ある和牛の中でも特に有名なのが神戸牛です。日本三大和牛の一つとされています。日本国外で欧米を中心に知名度が非常に高くKOBE BEEFとして知られています。


実は神戸牛とは、牛の品種の名前ではありません。神戸牛または神戸ビーフとはブランド名なのです。
但馬牛という品種の牛から、ある一定の条件を全て満たした優秀な牛肉が「神戸牛」「神戸ビーフ」として名付けられるのです。
その一定の条件とは、この通りです。
・ メスでは未経産牛、オスでは去勢牛
・ 脂肪交雑の牛脂肪交雑基準(BMS)値No.6以上
・ 枝肉重量がメスでは230〜470kg、オスでは260〜470kg
・ 瑕疵の表示がある枝肉は、神戸肉流通推進協議会の委嘱会員の判定に依存
これらの条件を全て満たした牛肉は「神戸ビーフ」か「但馬牛」どちらかの銘柄を任意に選んで出荷することが出来ます。


神戸は1868年に開港され、間も無く開港150年を迎える長い歴史を持つ港です。
開港した頃から多くの外国人が神戸へ入るようになりましたが、その頃日本ではまだ食肉文化が定着しておらず、農家の作業等に飼われていた但馬牛を食べたイギリス人がその味を絶賛したことが始まりと言われています。
この但馬牛が食用として改良を重ね、肉の断面に霜降り(サシ)と言われるマーブル状に脂肪が入った肉質のものができるようになり、それが「神戸ビーフ」と呼ばれるようになりました。


現在、日本国外にも神戸ビーフは輸出されていますし、海外でも和牛は飼育されていますが、やはり日本で食べる神戸ビーフは一味違うようです。
日本でまだ神戸牛を食べたことがない方は是非日本現地でその味を確かめてみてください。
中国アプリなどに関する情報はこちら
おもてなし関西プロジェクト